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ビールという「モノづくり」を一人の醸造家として極めたい。/工学部 機械工学科から飲料メーカーへ。伊藤 達朗さん/サントリービール株式会社 武蔵野ビール工場 勤務/静岡県出身

ビールという「モノづくり」を一人の醸造家として極めたい。/工学部 機械工学科から飲料メーカーへ。伊藤 達朗さん/サントリービール株式会社 武蔵野ビール工場 勤務/静岡県出身

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担当はビールづくりの最後の砦。大きな責任が、大きなやりがいへ。

ビールづくりには、仕込・醗酵・貯酒・ろ過という4つの工程があります。私は入社してから6年間、ビールを透き通った黄金色に仕上げる「ろ過」の工程を担当しています。ろ過はいわばビールづくりの「最後の砦」。この段階で酵母などが除去しきれずに残ってしまうと、味がまったく変わってしまうリスクがあります。それを防ぐために、当然のことですが衛生管理は徹底しています。「当たり前に美味しい」という品質を守るのが私たちの使命です。
この仕事のやりがいは、責任の大きさと背中合わせ。前の工程の人たちが積み上げてきてくれたものをきちんと仕上げなければ、という責任を感じます。そして、出荷され多くのお店に並べていただいている商品を見た時も、大きな責任を感じます。スーパーなどに行くとついつい「いい位置に並んでいるかな」とか「売れているかな」とか、気にして見てしまいますね。ビールの缶を見ればどこの工場で作られたのかもわかるので、買う時はそこも意識しちゃいます(笑)。やっぱり自分で作ったものには愛着がありますね。

「食品」というモノづくりの世界。偶然のきっかけから天職に出会う。

大学では、材料力学に関する研究室に入っていました。一つのテーマを追究していくという姿勢、自分で何回も試行錯誤してようやく達成できるというプロセスは研究も仕事も同じなので、それは今も生かされていると思います。
ビールづくりの仕事に進んだのは、本当に偶然です。就職活動の際、機械メーカーを中心にエントリーしていたら、ある時「食品業界のモノづくりも楽しいですよ」といった内容のメールが届いて。それまで意識していなかったのですが、「食品をつくるのも、たしかにモノづくりだな」「世の中にたくさん流通するものをつくる仕事はやりがいもありそうだ」と感じました。いざ関わってみると、本当にモノづくりをしているという実感がありますね。特に醸造はビールの中味をつくる仕事ですから。今はこの仕事が天職だと思っていますし、これからはビールづくりを極めるために、ゆくゆくは他の工程も経験して一人前の醸造家になれたらと思っています。ろ過の工程もまだまだですけどね。

※内容はすべて取材当時のものです。

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