小さい頃から空港が好き。最初はドラマの影響だったと思いますが、高校生の時にはもう航空業界で働きたいと思っていました。そんな私は今、空港のカウンターや搭乗口でチェックイン業務をしています。パスポートやビザに不備はないか、荷物の中に危険物がないかなど、短い時間の中でチェックすることはたくさんあります。それでも「100%大丈夫!」という確信をもってお客さまを目的地までご案内するのが、私たちの大切な役目です。
一番のトラブルは大雪の時。私たちとお客さまだけが空港にいて、飛行機やクルーが到着していないという状況になってしまったことがありました。とにかく誠意をもって謝罪をしながら「今はこのような状況です」と正確な情報をアナウンスし、必要なお客さまには寝袋を提供させていただいたりもしました。ご迷惑をおかけしているにもかかわらず、中には「大変だね」とやさしいお言葉をかけてくださるお客さまもいて、その時は思わずウルッときてしまいましたね。でも一番大変だったのはお客さま。こちらの状況を汲み取っていただいているようではまだまだだなと思いました。
エアライン業界をめざす人の中には「昔から夢だった」という人も多いと思います。それは素晴らしいことだと思いますが、そこだけをめざすとどうしても視野が狭くなってしまいがち。それではもったいないので、経営学部だったら経営やビジネスを学んだり、ゼミに力をいれたり、色々な経験をして自分の幅を広げておくことが大事だと思います。そこからめざしていたものにさらに興味がもてたり、新しい見方ができたりします。私はゼミの活動でプレゼンテーション大会に参加したことがありました。新規事業のプランを発表するプレゼンだったのですが「ポイントカード集約アプリ」という企画で、最優秀賞をいただきました。準備に2~3カ月かけ、実際に企業に話を聞きにいったり、同業他社のマーケティングを研究したり、チームの中で衝突したりもしながら、なんだか熱くなってやっていました。そのときに気づいた「相手目線でプレゼンする、考える」ということは、今の仕事にも生かされているなと感じています。
※内容はすべて取材当時のものです。