現在は国際線のビジネスクラスで、客室乗務員(キャビンアテンダント)の仕事をしています。担当している路線はボストンやロサンゼルス、モスクワ、デリー、シンガポールなど。仕事を通して様々な国の方と接する機会が多いのですが、各国の文化や気風の違いを感じられて興味深いですね。たとえば宗教上の理由から召し上がれない食材があるお客様には、特別食をご用意します。サービスに対する考え方も国によって異なり、積極的にご利用される方もいらっしゃれば、ご要望があっても口に出されない方もおられます。そうした違いを肌で感じながら、一人ひとりにご満足いただける対応をし、喜んでいただいた時にはやりがいを感じます。
所属学科の短期海外派遣プログラムでオーストラリアに行き、そこに参加した様々な国の方と話すことで、英語によるコミュニケーションの楽しさを知りました。またその際に初めて国際線に乗って感動し、以前には特に意識したことがなかった客室乗務員の仕事に興味が芽生えました。そんな折、大学に『エアライン業界就職対策講座』があることを知って受講することに。元客室乗務員の先生に立居振舞や面接対策などをしっかり指導していただいたほか、先生が現場で活躍されていた頃の体験談などをたくさんお話しいただき、ますます憧れるようになりました。神大に入学していなかったら、私がこの仕事に就いていることはなかったと思います。
お客様に対するサービスが主な仕事というイメージが強い客室乗務員ですが、保安要員という大切な役割を担っています。お客様を安全に、快適に目的地までお送りするために、離着陸時に電子機器の電源を切っていただいたり、シートベルトを締めていただくほか、機内の酸素ボトルや消火器が非常時に使用できるか確認しておくなど、様々な保安業務を行っています。またお客様が体調を崩された時などに、冷静に対処することも大切な役割の一つ。以前、初めて飛行機に乗ったお客様が取り乱されたことがありましたが、そばの席に座って不安が和らぐようお話しをしました。ご本人が飛行機を降りられる際に、感謝の言葉をいただきとても嬉しく思いました!
※内容はすべて取材当時のものです。