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2019.07.04

工学研究科 孟 昭雄さんが第4回「辻井重男セキュリティ論文賞」優秀賞を受賞しました

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工学研究科 孟 昭雄さん(木下研究室)が、日本セキュリティ・マネジメント学会(JSSM)が主催する第4回「辻井重男セキュリティ論文賞」において、優秀賞を受賞しました。
この賞は、日本の情報工学者である辻井重男氏の「将来の情報セキュリティ人材育成の為に」との熱い想いを受け、情報セキュリティ関連の団体の協力のもと、若手の研究者や実務家の「情報セキュリティの技術とマネジメント」に関わる優れた論文を表彰するものです。

論文では、ブロックチェーンと電子透かしを組み合わせて著作権保護を実現するシステムと手法を提案しており、既存の技術を組み合わせたシステムに新規性があると高く評価されました。
受賞に際し、孟さんは「優秀賞を受賞することができ、大変光栄です。論文を丁寧に指導してくださった木下 宏揚先生と森住 哲也先生に心より感謝しています。今回の受賞をよい機会として、今後の博士後期課程でも研究者として一生懸命精進して参りたいと思います」と、喜びのコメントと今後の決意を寄せてくれました。

【研究テーマ】
「電子透かしとブロックチェーンに基づく著作権管理システムの設計」

【研究内容】
ブロックチェーンと電子透かしを組み合わせて著作権保護を実現するシステムと手法を提案しました。ブロックチェーンは著作権情報登録のセキュリティを保証し、一方、電子透かしは流通中のデジタルファイルのセキュリティを保証します。これらの組み合わせによって、著作権を侵害する不正なコンテンツ利用の検出が可能になります。画像の編集・加工に耐性のある知覚ハッシュ関数、QR コード、IPFSでシステムの機能を整備することで、著作権に二重の保護を加えることを提案しました。