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2018.12.05

理学部化学科 平野弘樹さんが「第57回電子スピンサイエンス学会年会」で優秀ポスター賞を受賞しました

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理学部化学科の平野弘樹さん(河合明雄研究室)が、11月1日から3日にかけて開催された一般社団法人電子スピンサイエンス学会主催「第57回電子スピンサイエンス学会年会」において優秀ポスター賞を受賞しました。この賞は、当学会の年次総会において、ポスター発表を行なう若手研究者や学生を対象に、優れた発表を行なった方に贈られるものです。

今回の受賞について平野さんは、「このたび、電子スピンサイエンス学会でポスター賞を受賞する事が出来ました。研究室に配属されて日の浅い私がこのような賞を受賞出来ましたのは、河合教授をはじめ研究室のOBの方々や先輩のご指導、ご支援、同期生の協力のおかげと心より感謝申し上げます。今後も研さんを重ね研究に邁進したいと思います」とコメントしてくれました。

研究内容

テーマ:時間分解ESR法によるdiphenylphosphine dioxide ラジカルのフラーレンに対する付加反応ラジカルの観測と同定

ダイヤモンドや黒鉛のような炭素のみでできた物質の一つに、球体や楕円体の形状をもつフラーレンがあります。この物質は、活性酸素や反応性の高いラジカルを消去する能力があると言われ、化粧品などに使われています。しかし、正確な反応速度定数は、技術的な問題から決まっていませんでした。本研究では、レーザーとパルスESR装置を用いて開発した新しい観測法で、この定数の決定に成功しました。この成果は、フラーレンが活性酸素を消去する仕組みの理解に役立ち、フラーレンのより優れた使用法開拓につながります。

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