図書館の概要

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神奈川大学図書館は、昭和24(1949)年横浜専門学校時代の図書室を基盤として、新制大学としての神奈川大学誕生と同時に設置され、本格的な大学図書館としての活動体制を整えてきました。
昭和55(1980)年、創立50周年記念事業の一環として、9,750平方メートル規模の現在の横浜図書館が建設されました。平成16(2004)年には人文・社会科学系雑誌を収容する23号館地下書庫が設置され、令和4(2022)年には、地上階の改修工事が完了しました。また、令和3(2021)年、みなとみらいキャンパスの開設に伴い、みなとみらい図書館が設置されました。
平塚図書館は、平成元(1989)年の湘南ひらつかキャンパス開設とともに平塚図書室として設置され、平成22(2010)年には拡充もされましたが、横浜キャンパスへの理学部移転に伴い、令和4(2022)年度末をもって、惜しまれながら閉館しました。

図書館の蔵書は、学部の専門教育と直接関係のある分野はもとより、一般教養としての哲学・歴史・芸術・文学など、総合大学の図書館として必要な国内外の資料により構成されています。
神奈川大学図書館全体で、合わせて約150万点以上の資料を所蔵し、雑誌は電子ジャーナルを除き約12,000タイトルを数えます。視聴覚資料は、DVDなどの映像資料、CDなどの録音資料、その他マイクロ資料も多数所蔵しています。 また、コレクションとして元経済学部教授・故山口茂博士寄贈による山口文庫があります。このコレクションは、金融関係を主にした図書約2,400冊から構成されており、特にフランスの原典には多くの稀覯本が含まれています。
そのほか世界各国の百科事典やパリコミューン関係の諷刺画など、資料的価値の高い貴重書も多数所蔵しています。

所蔵資料は図書館OPAC(オンライン蔵書目録)でインターネット上に公開していますので、どこからでも検索することができます。
また、Science Direct、Wiley Online Library、Web of Scienceなど海外のデータベースをはじめ電子書籍や電子ジャーナルも多数導入し、オンラインサービスを提供しています。
さらに、学内の研究所(法学研究所、経済貿易研究所、人文学研究所、言語研究センター、日本常民文化研究所等)の所蔵データも集中管理しています。また、学外に対しては県内大学図書館との相互協力、横浜市内大学図書館コンソーシアム、一般市民への地域公開制度等により開かれた図書館として運営しています。

貴重書のエクスリブリス(蔵書票)について

この図柄は、本学図書館が所蔵している貴重書の蔵書票からとられています。
蔵書票はラテン語でエクスリブリス(EX LIBRIS)と言い、15世紀中頃、1470年前後のヨーロッパに初めて出現し、愛蔵本などの所有者が自己の所有物であることを明らかにするために、表紙を開いた内側の見返し部分(表紙の裏面)に貼られ、使用されてきました。従って、その図柄には、本の所有者の好みが表現され、所有者の名前、標語、警句などが表示されています。今日では美術的に芸術的価値が高い図柄の蔵書票が多数認められます。
本学図書館の蔵書票は、高橋政道氏(昭和48年経済学部卒業)の考案・デザインによるもので、そこには女性とも男性とも見分けのつかない抽象性の強いスフインクスと渚が描かれ、その中央にボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」を想起させるような貝殻が配置されています。「渚に流れ寄る貝殻は海外の文化の摂取を意味し、スフインクスのような巨人は未来を想う心と意志」(『図書館だより』No.31.1982)を表現しています。

1929年に設立された横浜専門学校からの図書館に関する歴史を年表でご紹介しています。

1949年からの図書館長、平塚図書室長、平塚図書館長について在任期間と共に掲載しています。

「神奈川大学収書方針」の最新版を掲載しています。