神奈川大学の国際化について

創立以来、世界に目を向けてきた神奈川大学

創立以来、世界に目を向けてきた神奈川大学
横浜専門学校の生徒募集広告貿易科に、「英、独、佛、支、西語各類」と記されている。また、京城(現・ソウル)にも地方試験会場を設置している。

神奈川大学は1928年に横浜学院として、わが国の開港の地である横浜に校舎を置いたことにはじまります。翌年、横浜専門学校を設立すると間もなく、後に長い歴史を刻むことになる貿易科を設置しました。

戦後、神奈川大学となってからも、その伝統は引き継がれ新たに設置された商経学部には外国貿易専修課程(後の現代ビジネス学科)が設置され、貿易学にかかる専門科目はもとより外国語教育に力を注ぎました。1965年には、当時としては設置例の少ない外国語学部を新設、1989年には新設の湘南ひらつかキャンパスに、国際社会で活躍する人材の育成を目的として経営学部国際経営学科を設置しました。

このように本学は、その前身の旧制横浜専門学校のころから海外への視点を欠かさず貿易学科というユニークな学科を発展的に展開、また、熱心に語学教育に取り組み国際社会で活躍できる人材の育成を目指してきました。

神奈川大学のさらなる国際化へ

国際港横浜という立地に、早くから世界を視野にいれた教育をすすめてきた神奈川大学は、創立80周年(2008年)を機に建学の精神を再確認するとともに創立100周年に向けた将来構想を策定しました。このなかで、神奈川大学の将来像(ビジョン)を「海により開かれ、世界との接点となった横浜に生まれた本学園は、多様な価値観の共存する時代に、人の交流と文化の融和、知識と実践の循環、教育と研究の融合による21世紀における『真の実学』を実現し、地域社会そして地球規模の問題を解決する、世界を惹きつけ、世界に発信する学園を目指します。」としました。

さらに、将来構想の中期目標では「グローバルな研究の促進」「海外との学術交流の拡大」「グローバルな学びをサポート」など国際化への対応を重要な目標としました。なかでも「国際交流の拡充」は重点方針の一つとし、海外大学との学術交流協定の締結や本学学生の留学促進や外国人留学生の受入れなど、海を越えた学術交流、学生交流を展開するための具体的諸施策を積極的にすすめることになりました。

またダイバーシティー宣言により、多様性に富む大学コミュニティの創造に向けていっそうの努力をする決意を表明しています。

国際化に関する方針

本学は学校法人神奈川大学が掲げるビジョンのもと、国境や文化の差異を超えた国際交流の場を形成し、国際社会で活躍する人材を育成する教育や研究を展開するとともに、そこから得られた成果を広く国際社会に還元することを目指しており、地域と国際社会に開かれた大学として、国際化推進に関する方針を定めています。