JINDAI CAREERS|神大OB・OGを定期的にご紹介。先輩たちのキャリアが、あなたの「道しるべ」になる。 JINDAI CAREERS

奥深い科学の知識をわかりやすく、楽しく伝えて、多くの人の知的好奇心を喚起したい!/理学部 化学科・理学研究科 化学専攻から科学コミュニケーターへ。田村 真理子さん/日本科学未来館 勤務/2008年3月卒業/埼玉県出身

奥深い科学の知識をわかりやすく、楽しく伝えて、多くの人の知的好奇心を喚起したい!/理学部 化学科・理学研究科 化学専攻から科学コミュニケーターへ。田村 真理子さん/日本科学未来館 勤務/2008年3月卒業/埼玉県出身

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この仕事の魅力・やりがい

私の職業は科学コミュニケーター。東京・お台場の『日本科学未来館』で、先端の科学を伝える仕事をしています。たとえば展示物の解説をしたり、来館者向けの実験教室の企画・運営や講師をするなど、奥深い科学の知識を噛みくだいて説明することが私の仕事。大好きな分野の知識を、多くの人に伝える喜びを日々味わっています。ある時は電気を通すプラスチックを使った実験を企画・実施したのですが、充電したプラスチックからの放電によって回るプロペラを見た子どもたちの、感動に満ちた瞳を見て胸が高鳴りました。こうした実験によって自ら考え、手を動かし、好奇心の翼を広げるお客さまと触れ合えることが、この仕事の醍醐味です。

業界ココだけ話!

日本科学未来館には、様々な領域で活躍する科学の専門家が数多く関わっています。そうした方々のもとに集まる各分野の知見に関して情報を交換したり、第一線で活躍されている科学者から高度な専門知識を学ぶこともできます。現在の私は、2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹博士にご協力いただきながら、来館者向けの実験教室の企画や、運営などを担当しています。実は先にふれたプラスチックの実験も、同実験教室での体験。日本の最先端の学術知識や技術と、日々接しながら仕事をしていくことはとても刺激的ですし、良い勉強になります。周囲の方々から多くのことを学んで、これからも自分を成長させたいと思っています。

私の学生時代!

高校時代に化学が大好きになり、フラーレンという物質に興味をもちました。これは炭素原子60個からなるサッカーボール型の分子なのですが、医療や宇宙工学などの幅広い分野に革新をもたらす可能性がある物質であることを知り、大学で学びたいと考えて進学先を検討。フラーレンに関する研究室がある神奈川大学に入学しました。大学の研究室では化学的な手法でフラーレンに穴を開ける実験などをしていました。成功すれば新素材の開発につながる可能性もある実験であるだけに難度は高いのですが、そのぶん多くのことを学びました。そうした体験を活かして、大学院ではフラーレンを使った2種類の新規化合物をつくり出すことに成功しました。

※内容はすべて取材当時のものです。

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