横浜市水道局に勤務し、水道の維持管理に関する事務業務を担当しています。例えば事故や自然災害、水道管の老朽化などによって水の供給にトラブルが生じると、水道局が対応することになりますが、そうした技術的な業務を事務職の立場から支えていくことが私の主な仕事。物品・金銭などの管理や、水道を修理する技術者の方のサポート業務に携わっています。水道は個人の生活にも、産業活動にも、なくてはならないライフラインです。安全でおいしい飲み水を市民の皆さんのもとに届けるために、また社会活動を正常に機能させるために、自分の仕事が役立っていると思うと誇りを感じますし、地域社会に貢献していることへのやりがいを感じます。
水道の蛇口をひねれば水が出る──。そんなことは当たり前だと、この仕事に就く前は思っていました。でもその“当たり前”を保つために、実は多くの人の力が注がれています。都市にはあたかも毛細血管のように水道管が張り巡らされていますが、そうした社会基盤を維持するためには、事故や災害による破損や設備の劣化などに常に目を配り、絶えず維持管理し続ける必要があります。そのために私たちは、24時間体制で対応しているんです。仮に自然災害が起きた時などにも、局員が迅速に集まって対処し、市民の皆さんのもとに少しでも早く水が届けられるよう、体制を整えています。人の暮らしと密接に関わっていることを実感できる仕事です。
公務員になることは高校生の頃からの目標だったので、そのことを視野に入れて、法律や地方自治に関する幅広い領域を学べる神大の自治行政学科に進学しました。入学後は『公務員養成プログラム』や『公務員試験講座』を受講し、試験に向けた勉強にも取り組みました。このような講座が大学で受けられるというのはとてもありがたかったです。
3年生のときには、大学の制度を利用して静岡県庁でのインターンシップにも参加しました。そのときは、広報誌づくりやイベントのお手伝いをさせていただいたのですが、その経験が公務員への想いをより強くさせたように思います。
また、部活動ではボディビルをやっていました。ボディビルでは、大会のために15キロも体重を落とさないといけないことがあるんです。たとえ減量中であっても、大学の授業や公務員の勉強も両立させたかったので、「自分で達成したい目標をしっかりと立て、目標に向かって今取り組むべきことを計画し、そして実行する」という習慣を身につけるように心がけていました。
目標達成のために着実に努力を重ねていくという姿勢は、社会人になった今もすごく役立っています。
※内容はすべて取材当時のものです。