奨学生からの感謝の言葉

皆さまからお寄せいただきましたご厚志は、奨学金として学生のさまざまな支援のために活用させていただいています。
こちらでは、2022年度に採用された奨学生からの感謝の言葉をご紹介いたします。(募金事業だより第13号より抜粋)

米田吉盛教育奨学金募金

給費生

寄付者の皆様、米田吉盛教育奨学金に寄付を賜りまして、誠にありがとうございます。
私は2021年に給費生として神奈川大学に入学しました。私は米田吉盛先生と同じ、愛媛県で生まれ育ちました。私は起業したいと考えており、その為に経営学部で勉強したいと考えていました。しかし、田舎では経営学を学べる大学が無く、より充実した環境の下で学ぶ為に関東に進学する事を考えておりました。ところが、両親が定年を迎え退職した今、両親に学費を負担してもらうのは困難でした。両親からは全ての学費を自身で支払うのならば大学に通っても良いと言われましたが、私自身の蓄えが多い訳でもなく、それでもどうにか大学に通う道を探していたところ、神奈川大学の給費生制度に出会いました。現在は給費生制度を活用して学費を納め、自身の生活費をアルバイトで賄う事で、完全に自立して生活しながら日々勉学に励む事ができております。
現在はデザイン経営に関わるプログラムに進み、プロダクトのデザインやメディアコンテンツの制作、プログラミング等を学んでおります。講義やゼミでは3Dプリンターやレーザー加工機を用いてプロトタイピングを行ったり、専門的なソフトウェアを用いて動画編集を行ったりするのですが、給費生制度で頂いた給付金で材料費や使用するソフトウェアを購入しております。
また、起業家精神を育成する学内のコミュニティに所属したり、部活動や外国語学部の語劇活動に参加したりしております。幅広く知見を得る事で、今後社会で活躍する為のスキルを身につけております。
今後は在学中に起業に挑戦する事を目標としており、現在はハンドメイド支援サービスの実施に向けて構想を練っております。給費生制度を通じて皆様から支援していただいた事に感謝し、また、学びたい事を自由に学べる神奈川大学に出会えた事に感謝し、夢を叶える為に日々精進して参ります。

経営学部国際経営学科三年

大学院給費生

この度、米田吉盛教育奨学金・大学院給費生として多大なるご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
私は、現在、音楽心理学の研究に取り組んでおります。私たち人間は流れてきた音の並びをどのようにして“音楽”として認識するのでしょうか、また、人間はなぜ音楽を認識するのでしょうか。私は、これらの問いについて明らかにすべく、研究に取り組んでおります。将来は、その解明に貢献でき、かつ、次世代の育成にも貢献できる研究者・大学教員になることを目指しております。
私は、皆様のおかげで、現在、上述のような研究者・大学教員になるための大変有意義な大学院生活を送ることができております。具体的に申し上げますと、現在、学部時代から実施してきた心理学実験を終え、その研究成果を論文にまとめております。また、最近では、神奈川大学のプログラムを利用し、英語コミュニケーション能力の向上に励んだ上で、研究成果を海外の研究者を含む数多くの研究者に英語で発表することができました。
私は、学部時代、大学院を修了するまでにかかる学費を支払える目処の立たぬまま、博士前期課程に進学することを決意いたしました。進学してからは、当然のことですが、今後大学院で研究に取り組めるのかどうか分からず、その不安を常に感じておりました。この経緯があり、迷う暇もなく、大学院給費生奨学金に申請いたしました。そして、幸いなことに大学院給費生に採用されました。それからは、学費のことを不安に感じることも一切なくなり、上述いたしました通り、研究をひとつひとつ着実に進めることができております。
結びにはなりますが、私が現在こうして大学院生活を送ることができておりますのは、ひとえに米田吉盛教育奨学金・大学院給費生として多大なるご支援を賜っております皆様のおかげです。この場をお借りし、また、米田吉盛教育奨学金・大学院給費生代表として、心より御礼申し上げます。

人間科学研究科人間科学専攻
博士前期課程二年

修学支援奨学金

この度は、修学支援奨学金奨学生に採用していただき、誠にありがとうございました。
私は高校三年生の頃にひとり親家庭になり、経済的な理由で大学進学について悩んでいたところ、神奈川大学の奨学金制度を知りました。充実した奨学金制度は、私が神奈川大学を受験しようと決めた要因となりました。
一年次から奨学金を申請させていただき、三年連続で受け取っています。支援していただいた奨学金は一人暮らしをする上での生活費に充てています。また、昨年度から開始した就職活動での支出においても、貸与型奨学金やアルバイト代では補いきれない部分を支援していただいているため、大変感謝しております。
二年次後期から財務会計の経済ゼミナールに所属しています。ゼミでは会計学の論点を考えたり、企業分析をしたりすることを中心に活動しています。私はグループ活動でリーダーやまとめ役を務めることが多く、悩むこともありましたが、仲間と協力してグループの成果物としてレポートを完成させ、多くの学生の前で発表することができました。卒業論文では、不要不急なものとして排除されがちであったコロナ禍と趣味について研究しようと考えています。
来年度から私は社会人となります。私共の学年は入学したタイミングがコロナ禍で、最初から全面オンライン授業だったため戸惑うことが多くありました。友達をつくることが難しく、周りからのサポートをどう求めれば良いのか分かりませんでした。しかし私はそれを逆手にとって、まずは自分で考えて、その後に周りを巻き込むという力を身につけられたと感じています。奨学金を申請しようと行動を起こしたこともその力を身につけられた要因だと考えております。皆様からの支援によって神奈川大学で勉学に励むことができたことを忘れずに、社会へ貢献できるよう精進いたします。最後になりましたが、ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

経済学部経済学科四年

新入生・地方出身学生支援奨学金

この度は新入生・地方出身学生支援奨学金に採用していただき、誠にありがとうございました。私は神奈川県外の出身である為、地方出身学生支援奨学金についても採用していただけました。
私が新入生・地方出身学生支援奨学金の申請に至った理由としましては、新型コロナウイルスによる経済的不況です。これらの影響で親の収入が著しく減少しました。私自身一人暮らしということもあり、学費の他に家賃や生活費を全て負担しなければなりませんでした。私がアルバイトをしても全て賄うことができず、こちらの奨学金の申請に至りました。頂いた奨学金は学費や生活費、TOEICや専門分野の資格取得の為の費用に充てています。
私は課外活動で、小・中学生を対象とした学習・生活支援のボランティアに取り組んでいます。きっかけは、高校時代に参加した障害者支援施設でのボランティア活動でした。施設の人との交流や企画の運営などを通してやりがいを感じられ、ボランティア活動に対する関心がより深まりました。昨年の前学期にボランティア論という講義で、実際にボランティア活動に参加するという機会が与えられ、それにより、今までの私に無かった積極性や行動力が身につき、とても良い経験になりました。
私は将来の日本を支えるエンジニアになるという目標があります。中でも、コロナ禍で急速に発展したICTについて興味を持っており、高速通信技術の発展、医療のICTソリューションに貢献したいと考えています。現在勉学に注力できているのも、奨学生として採用いただけたからです。自分の希望する研究室への配属が叶うように、自身のスキルアップや学力向上の為、これからも資格取得の勉強や、大学での学びを大切にしていきたいです。
最後になりましたが、新入生・地方出身学生支援奨学生に採用していただき、重ねてお礼申し上げます。

工学部電気電子情報工学科二年

激励奨学寄付金

この度は、激励奨学金奨学生としてご支援いただき、誠にありがとうございます。今回、私が奨学金の申請に至った理由は、大学在籍期間の多くを勉学に勤しむ時間に充てたいと考えたからです。そして、本学で学んだ知識を意義のある形で社会に還元していきたいと考えています。奨学金の具体的な使い道は、TOEICや専門書の購入費用に当て、得た知識や体験を「社会課題の解決」という形で、社会に還元できればと考えています。
現在、私自身は、「経営工学科」が掲げる「人・モノ・カネ・情報」の中でも「情報」に特化した研究室に所属しています。具体的な研究内容は、食品製造業における「高精度な需要予測モデル構築」を目指す研究に取り組んでいます。現在の日本は、「飽食の時代」と言われていて、二十四時間いつでも容易に食料を手に入れることができます。しかし、世界では、約八億人が飢餓に苦しんでおり、明日食べるモノが無い人々が、数多く存在します。また、私達日本国の食糧自給率は、とりわけ低位な状態にあるため、食品ロス状態化は、世界の食料問題の一因になり得ます。従って、私自身が、食品製造業における高精度な需要予測モデル構築を目指す研究に従事することで、他国の資源を享受している私達日本国が少しでも責任ある行動をとれるよう尽力していきたいと考えています。
今後の目標としては、目先の研究活動に尽力すると伴に、よりデータ活用に対する知見を増やしていきたいと考えています。近年では、Chat GPT等の生成系AIが広く認知され、社会に大きな変革をもたらそうとしています。しかし、技術の進歩は、必ずしも私達に恩恵をもたらす訳ではありません。技術の進歩は、時に「格差」や「分断」を助長します。今後は、本学で得た学びとデータ活用に対する知見を生かし、事象の背景にある「見えづらい環境」をデータで定量化し、「社会課題の解決」に尽力していきたいと思います。
最後になりますが、激励奨学金奨学生としてご支援いただき、誠にありがとうございます。今後も、目標達成に向けて、邁進していきますので、引き続き応援のほどよろしくお願い致します。

工学部経営工学科四年

この度は、神奈川大学激励奨学金奨学生に採用していただき、誠にありがとうございます。
今回私が激励奨学金を申請させていただいたのは、家庭の経済負担を減らすためです。
現在、私は日本学生支援機構の貸与奨学金も借りています。しかし、私の家は片親家庭のため、私の四年間の学費や一人暮らしをする上での生活費を賄うには、やはり不安が尽きませんでした。また、父は持病を抱えており、これ以上の無理をさせることはできず、私自身も長時間のアルバイトは難しい状況でした。そこで、激励奨学金の存在を知り、少しでも不安を解消するため、申請させていただいた次第です。激励奨学金の奨学生に採用していただいたおかげで、アルバイトに明け暮れることなく、学業に専念することができています。また、できないかもしれないと思っていた課外活動にも取り組むことができており、充実した大学生活を送れています。
受給させていただいた奨学金は、主に大学生活における学費や教科書代、資格取得のための教材代に活用させていただいています。資格に関しましては、受験や勉強にお金がかかるからとあきらめず取り組むことができています。現在は、簿記3級の資格取得と法学検定試験の受験を視野に入れています。また、法学部の授業科目である「法学政治学英語特講」の授業を受講した影響で、TOEICの受験も考えるようになりました。
日々の授業において、法学や政治は単に法律だけと関係しているのではなく、様々な文化や歴史、人間と密接に関わり合いながら存在し、変化してきているのだと学びました。それと同様に私も、奨学金で支援していただいていることを通して、自分は一人ではなく、誰かと関わり合い、助けられながら生きているのだと痛感しています。将来、今度は私自身が誰かの支えとなる人間になれるよう、大学生活でできる限りの努力や経験をしていきたいと考えています。
改めまして、激励奨学金奨学生として採用していただき、ありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。

法学部法律学科二年

この度は、神奈川大学激励奨学金奨学生としてご支援いただきありがとうございました。
今回、奨学金を申請するに至った経緯としましては、家庭の経済負担を少しでも減らしたいと思ったからです。私の家庭では、基本的に母一人の収入で生計を立てていましたが、昨年、母親が会社を退職し、今はパートとして働いており、今までより給料が激減したことで、私の学費や生活費が大きな負担となっている現状がありました。また、今年から、就職活動とボランティア活動を並行して行うためにアルバイトの頻度が少なくなり、今後の大学生活が不安になったため、奨学金を申請させていただきました。奨学金の活用方法としては、就職活動や、公務員試験の教材費として多く使わせていただきました。
大学生活では、私は日本政治のゼミナールに所属しており、日本政治史や選挙による投票率など幅広い分野の学習をしております。それに関連して、昨年度から、神奈川県内の二つの自治体の選挙管理委員会にてボランティア活動をしています。若年層の投票率を上げるために役所の方に協力してもらい、高校への出前授業や、選挙前には、神奈川大学内での啓発活動やSNS活動を中心に活動していました。投票率低下という、日本の民主主義を脅かすような社会問題を改善する取り組みに参加でき、貴重な経験となりました。また、これらの活動に余裕を持って取り組めたのも奨学金のおかげであると心より感じております。
今後の目標としては、残りの大学生活一年間においても、このボランティア活動に継続して取り組み、学んだことをゼミナールの卒論にて活かしていきたいと考えております。また、就職活動でも大学で学んだことを活かして、社会や人に貢献できる人材になれるように、公務員試験を最後まで諦めずに頑張りたいと思います。
最後になりましたが、今私が学業や就職活動、ボランティア活動などに専念出来ているのは、寄付してくださった方々のおかげです。皆様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

法学部自治行政学科四年

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